2-001 光と物質のふしぎな理論

光と物質のふしぎな理論―私の量子電磁力学 (岩波現代文庫)

光と物質のふしぎな理論―私の量子電磁力学 (岩波現代文庫)

ファインマンQEDに関する公演をまとめたもの。物理を勉強していない人に向けての公演というだけあって, 数式は無い. 光の反射, 屈折, 回折など日常的な現象を電磁量子力学の考え方で解説してみたという感じであろうと思う.

高校までなら, 幾何光学や波動光学でしか考えられないところであるが, 電磁量子力学の波動と粒子の二面性といった特徴を時計の回転としてモデル化しているはファインマンならではのアイデアであろう.

光が進む経路は直線だけではなく, さまざまな経路の重ね合わせであるという. ファインマン経路積分積分せずにモデルだけで解説してしまったところは本当にすごいの一言である.

010問題解決プロフェッショナル 「思考と技術」

問題解決プロフェッショナル「思考と技術」

問題解決プロフェッショナル「思考と技術」

問題解決のための本. ビジネスだけでなく, 普段の生活でも使えそうなところがたくさんある.
「思考編」では, <ゼロベース思考>と<仮説思考>の説明. 「技術編」ではと<ロジックツリー>を紹介.
さらに, 「実践編」では, これらを使って<ソリューション・システム>を見せる.
実践例をふんだんに用いて具体的に問題解決の方法を示してくれているところがいい.

個人的には<ロジックツリー>がある程度フォーマットも決まっていて, 使いやすいツールだと思う. 慣れないうちはは難しいかな?

いろいろと, 書いてあるけど, 結局思考するのは自分であることには変わりなく, いかにどれだけ思考するかは, その状況によるのである.

[本]009理系白書

理系白書 この国を静かに支える人たち (講談社文庫)

理系白書 この国を静かに支える人たち (講談社文庫)

世間では何となく気づいていない理系vs文系の関係をスパッと切っている。理系といっても、どちらかといえば、理工系の研究者に光をあてようという内容。
理科系の人はほんとに報われていません。政治家、官僚、小学校の先生までが文系です。日本の構造そのものが文系に有利に働くようにできている。
もっと、努力している理系の人々に光をあてなさい!
と、本気で思わせるないようでした。

008「見える化」のことが面白いほどわかる本

トヨタの工場などでラインの効率アップのために行われてきた「見える化」を平易に紹介.
ボードに手順から問題点, 解決策まで一気に広げてみんなで考えようってことらしい.
ヴィジュアル化して問題を解決していくだけでなく, 問題を共有することが一番の効率アップなんだろうって思う.
それが問題だって思う人もいれば, 思わない人もいるわけで, 客観視しながら, 考え方も同じようにしていければ, いいのかも.