2-008 まなざしの誕生 赤ちゃん学革命

まなざしの誕生―赤ちゃん学革命

まなざしの誕生―赤ちゃん学革命

赤ちゃんは知識の獲得がどのように行なわれているのか?
認知心理学的な側面から紐解いていく.

産まれてから, というよりも産まれる前から感覚器官や運動器官, 消化器官はすでに発達している. 初めは個々の器官が独立に働き, 脳は連携を取れないどころか混沌とした区別のつかない状況にある. さらに, 自己と外界との区別すらついていないという.
これらが独立していく過程が, 自己の獲得につながるという.

幼児教育のあり方についても言及されており, ただのインプットとアウトプットだけの知識の蓄積には懐疑的である. 何よりも状況に応じたアウトプットが重要である.

2−007ねじまき鳥クロニクル第3部

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)

いろんな話が交錯しながら一つに収束していく. スピード感がいい.
主人公の周りの人々のエピソードから謎が徐々に解明されていく. 自分のまわりで起きていることが, そこを流れるもっと大きくて深いものに支配されているところから

2-006 チョコレート工場の秘密(原文)

Charlie and the Chocolate Factory (Puffin Modern Classics)

Charlie and the Chocolate Factory (Puffin Modern Classics)

簡単な英語の本を読んでみようと思い, 選んだ本. 子どもの頃にわくわくしながら読んだ記憶があり, 映画を見てストーリーが何となく分かっていたこともある.
子ども向けの話なので, ストーリーはわかりやすく, 知らない単語を読み飛ばしても大丈夫だった.
次はハリーポッターに挑戦してみるか.

2−005 音律と音階について

音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか (ブルーバックス)

音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか (ブルーバックス)

数式などに頼りがちな音律の説明を図などを用いることで回避し直感的にわかりやすくしている.
実際に聞いてみないと音律の違いなどわからないが, (そもそも聞いて分かるかどうかもよくわからない)歴史をたどってみると面白かった.

2−004 子どもが育つ魔法の言葉

子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)

子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)

『子は親の鏡』という詩が初めにあり, その1行1行を具体例を挙げながら子どもに接する方法を解説していく.
例は良い例が多く, 子どもにどんな言葉をかければ安心するのか, より良いしつけができるのかが分かる. その言葉をかける親の心理状況も書かれているので, 逆上しないで考えてからどの言葉を選べばよいのか分かる.
悪いことをしたときでも, 頭ごなしにしかるのではだめで何が起こったのか子どもに考えさせたり, そのプロセスを踏めない子どもには親が代わりに言葉にしてあげるといったことも重要である.
何よりも, 親が思ったこと, 考えていることを子どもに言葉にして伝えてあげることが大切であり, それが何より子どものためになる.
『子は親の鏡』という詩は子育ての骨格となりうるいい詩である. ぜひ覚えて実践していきたい.
子は親の鏡!『子どもが育つ魔法の言葉』シリーズ|PHP研究所

2−003 ねじまき鳥クロニクル 第2部

ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)

ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)

主人公が現実世界を知るために深く深層世界(と本に書いてあるわけではないが)にもぐっていく. 単調な現実を送りながら, その生活の中でさまざまな試みや出来事を通して徐々に明るみにされていくこの世界の真相. クミコの失踪をきっかけに自分がいかに現実を見ていなかったかと気づくところまでが書かれている.
不思議な登場人物たちに支えられながら, 主人公が成長し, また主人公によってまわりの登場人物たちも変化していく.